2011年2月20日日曜日

Wikipediaの記事の翻訳をしてみる(その2)

前回(Wikipediaの記事の翻訳をしてみる(その1))では、
英語版WikipediaのMapleの記事の翻訳を始めて、
最初の段落の翻訳をメモ用ダイアログに書き込むまでを行いました。

今回は、そこから続いて翻訳を進めてみましょう。

次の段落は、

Maples are variously classified in a family of their own, the Aceraceae, or together with the Hippocastanaceae included in the family Sapindaceae. Modern classifications, including the Angiosperm Phylogeny Group system, favour inclusion in Sapindaceae. The type species of the genus is Acer pseudoplatanus (Sycamore maple).

となっています。
少し長いので、1文ずつ翻訳しましょう。

最初の文は

Maples are variously classified in a family of their own, the Aceraceae, or together with the Hippocastanaceae included in the family Sapindaceae.

です。
これを「翻訳元」テキストエリアにコピーしてみましょう。
「翻訳」エリアに表示されるのは、

モミジは、さまざまな自分、カエデ科、自分や一緒にトチノキ科との家族の中で分類されるムクロジ科に含まれています。
となります。
意味が分からないではないですが、少し変な日本語になっています。
そこで、分かりやすいように手直ししてみます。

まずは、メモ用ダイアログにコピーして、書き直しができるようにします。

翻訳された文の中で、最初に現れる妙な部分は、
「さまざまな自分、」
という箇所です。
元の英語の文章で、ここにあたるのはどこでしょう。
探していくと、
「their own,」
の部分です。
おかしい部分がどこか分からない場合、単語の意味を拾っていき、
「ここは違う」という部分を除外していくといいでしょう。

前後の文章から推測すると、
文全体の意味としては、「カエデが植物としてどのように分類されるのか、何科に属しているのか」
という内容を述べています。
「their own,」のすぐ後の「the Aceaceae」はカエデ科を表すので、
ここまでの
Maples are variously classified in a family of their own, the Aceraceae
は、
カエデが自分自身を指す科であるカエデ科に分類される
という意味でしょう。

そこで、メモ用ダイアログにコピーした翻訳文を手直ししましょう。
「さまざまな自分、」の部分を、
「自分自身を指す科である」に変更します。

モミジは、自分自身を指す科であるカエデ科、自分や一緒にトチノキ科との家族の中で分類されるムクロジ科に含まれています。

と変更しました。
その後の部分、

or together with the Hippocastanaceae included in the family Sapindaceae.

の部分では、意味の分からない単語は、
Hippocastanaceae
Sapindaceae
でした。

それぞれ、「翻訳元」テキストエリアにコピーすると、単語の意味が表示されます。
Hippocastanaceae はトチノキ科
Sapindaceae はムクロジ科
です。
すると、

または、トチノキ科と共にムクロジ科に含まれる。

となります。

再び、メモ用ダイアログの文章を訂正しましょう

カエデは、自分自身を指す科であるカエデ科、または、トチノキ科と共にムクロジ科に含まれる。

となりました(「モミジ」は、カエデに変更しました)。


長くなりましたが、今回の要点は、
メモ用ダイアログを利用して、部分ごとに翻訳・訂正を行うことができる
ということです。

文全体を一度に翻訳しても、意味が通らなかったり、単語の用法が間違っていたりする場合があります。
しかし、翻訳文をメモ用ダイアログにコピーしておけば、
単語やイディオムに分解して翻訳しながら、手直しすることができます。



インストール不要・無料のKaede翻訳ツール
http://kaedetrans.appspot.com/

0 件のコメント:

コメントを投稿